日欧米編集者交流会議に参加してきました
今月10日、日本文学の海外普及事業を運営しているNPO法人「日本文学出版交流センター」(J-Lit Center)の主催で開かれた日欧米編集者交流会議に参加してきました。
日本側からは、出版社の社長や編集局長クラスの錚々たるメンバーが参加、その末席に加えていただき、同時通訳が流れるなか欧米編集者のお話を拝聴しました。
英出版社「ペンギン・クラシックス」のアダム・フロイデンハイムさんは、3年前「芥川龍之介短編集」の英訳を出版し、村上春樹さんが序文を寄せ、2万部を発行したそうです。ドイツやフランスの担当者も「日本の書籍を出したい出版社は増えている」とのこと。
Q&Aの時間には日本側から積極的な質問は出ませんでしたが(司会者に、もし質問が出なければ近谷さんにふりますからひとつよろしくと事前に言われていたのでドキドキしていました)、ある日本側の参加者が、「海外の出版社は往々にして日本の版元をとばして著者へ直接アプローチすることがよくあり、自分たちが知らないうちに海外で出ていた、なんていうことがよくあったが、今はどこの出版社も海外版権室があるのだから、ちゃんと話を通してほしい」と発言。(あちゃ~なんという上から目線の物言い)と感じていたところにマイクを向けられた私は、「海外ブックフェアに参加した折によく海外編集者から言われるのは、日本の出版社はトップ級のカルチャーがあるにもかかわらず、積極的に情報を発信していない。誰が窓口かわからない、英語版ウエブサイトもない」ということを発言させていただきました。
相変わらず、「日本の書籍を出したい海外出版社」と、「輸出に消極的な日本の出版社」の姿勢が浮き彫りになった今回の日欧米編集者交流会議。この現状を、少なくとも私たちは打破していきたいと思います。
株式会社トランネット
ライツ事業部部長 近谷浩二


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